9話は、
両片想いが極限までこじれた神回。
野崎課長の“合鍵を渡したい”気持ちと、
西田くんの“喜んじゃいけない”思いが真正面からぶつかって、
読んでるこっちの心がズタズタになった…。
では詳しく!
目次
◆合鍵をどう渡す?
悩みすぎて表情が暗い野崎、部下たちは「何かトラブル?」とざわつく
冒頭から野崎課長は 合鍵を握りしめて悩む男。
どう渡したら無理がない?
どうすれば“重い”と思われずに受け取ってもらえる?
本気で考え込んでしまって、
職場の部下たちは遠巻きにこう思う。
「業務上で重大なトラブル起きた…?」
いや、それ恋の悩みです。
◆西田、自宅で“野崎を思いながら”自慰
力になりたいのに何もできない、と溺れていく
西田くんは家で、
野崎課長への想いが募り、
自分を慰めてしまうシーン。
「悩んでる野崎課長を助けたい」と思いながら、
身体はどうしようもなく反応してしまう。
その最中にかかってくる、野崎からの着信。
この “思った瞬間に連絡来る” 運命感が最高。
◆急行し、いつものようにベッドイン
しかし“ほぐれている身体”を見て、野崎の心が大崩壊
いざ事に及ぼうとした瞬間。
野崎の目に飛び込んでくるのは——
明らかに準備されている西田の身体。
その瞬間、野崎は頭が真っ白。
「……誰に抱かれたの?」
聞きたくないのに聞いてしまう。
しんどい。痛い。
西田は真っ赤になりながら、
「……さっき、ひとりでしてて」
と説明。
でも “オナニーをした自分” が、
“満足してない。もっと欲しいアピール” をしたみたいに受け取られるのでは…と不安になるのも切ない。
◆合鍵、ついに渡す
「セックスしたくなったら、いつでも来ていいよ」
ここで野崎課長、
これしかないと判断したように合鍵を取り出す。
「したい時、いつでも来ていいから」
ほんとは“会いたいときに来てほしい”なのに、
“セフレだから”という建前を被せてしまう。
◆嬉しいと言いながら心では泣いている西田
“どうせ他のセフレにも渡してる” と自分の心を守る
西田くんは笑顔で、
「嬉しいです」
と受け取る。
でも心の中は真っ暗。
「他のセフレにも渡してるんだ。意味なんてない。
だから喜ぶな、俺。」
彼の自己肯定感の低さが胸に刺さりまくる…。
◆「嬉しい」の言葉で揺れる野崎
“好きになってくれたのか” と勘違いしそうになった自分に怯える
西田の「嬉しい」という言葉を聞いた瞬間、
野崎の表情が寂しげに揺れる。
「……勘違いしそうになる」
“セフレの自分” を好きになってくれたのかと、
希望を抱きかけた自分にびびって、すぐ表情が固まる。
そして心の中でこう思う。
「いつか捨てられる関係なんだ。
だから…捨てられる日が一日でも伸びるように、
西田くんの喜ぶこと全部する。」「西田くんの“セフレの中で一番使い勝手がいい”存在を目指すから、
どうか別れるその日までそばにいさせて。」
こんなのもう恋人未満じゃない、
恋人以上に深く愛してる苦しい片想い だよ。
西田を抱きしめる野崎の気持ちが、
あまりに切なくて泣ける。
◆まとめ:合鍵で距離が縮まるどころか、すれ違いが限界突破
9話は、
- 合鍵を渡す=本当は“恋人になりたい”サイン
- でも野崎はセフレ扱いに偽装
- 西田も喜んじゃいけないと心を殺す
- 「いつか捨てられる関係」と思い合う両片想い地獄
このすれ違いの深さはシリーズ屈指。
合鍵が喜びではなく、
お互いの不安を深めるアイテムになる回。
それでも離れられないふたりが、
もう本当に愛おしい。
